まずは、6月1日 「ころもがえ」 です。日本に昔からある習慣で、季節の変化に応じて衣服を替えましょうという習慣です。(秋にもありますね。)
「ころもがえ」は、四季がはっきりしている日本独特の文化なんですよ。外国の人は自分の好みやTPOに合わせて服装を選んでいるので、季節と服装をある程度合わせる日本人におどろくんですって❕
6月と言えば梅雨、「梅雨入り」「梅雨明け」は気象用語で、実際の梅雨期間のことを言いますが、昔からある暦に「入梅」という雑節があります。(雑節とは季節の移り変わりを把握するためのもの。「節分、 彼岸、八十八夜」など)実際の梅雨入りとは異なりますが、農作業の目安として重要視されていました。
梅雨の頃は、梅の実が実るため、梅仕事の季節にもなります。
梅酒、梅干し、梅ジュース作りが出来るのは、梅の実が出回るこの時期だけ。
昔から梅は、「三毒(食べ物の毒、血液の毒、水の毒)」を断つと言われる健康食なんですよ。
その他には夏至(一年中で一番夜が短く、昼が長い日 6/21)があったり、夏越しの祓い、水無月など
いろいろありますね。また、梅雨時期に咲く花があちこちの家の庭先に咲き乱れます。すぐに思いつくのは
アジサイですが、他にもバラや睡蓮、カラー、芍薬、良い匂いのするクチナシなどたくさんありますよ。
一年中で唯一、国民の祝日がなく、ジメジメした梅雨のイメージが強い6月ですが、梅雨ならではの風物詩を楽しんで見ませんか。(ちなみに次回は6月末の伝統行事❕ 夏越しの祓いと水無月のお話しを・・・。)