チリンチリーン・・・風鈴の音に涼を感じるのは、日本ならではの文化です。
その他にも日本には、五感で感じる夏の涼がいろいろあります。
今回は、五感で感じる夏の涼をいろいろと紹介しましょう。
目で感じる涼
金魚鉢ー見た目にも涼しい金魚鉢は、水辺の情景を室内で楽しむために出来たそうです。
ガラス鉢の中をゆらゆらと泳ぐ姿は、見ているだけで涼しく、ゆったり気分になりますね。
すだれ、よしずー窓の前に取り付けて使うものです。
すだれは吊す、よしずは立てかけて使います。
どちらも直射日光を遮り、風を通します。見た目にも涼やかですよ。
花火ー夜空に咲くはかない花。日本では川開き、慰霊、お盆の送り火などとして親しまれて来ました。
敦賀の花火大会もお盆の送り火ですね。
耳で感じる涼
水の音ー川のせせらぎ、滝や波の音を聞くだけで涼しい情景や記憶を呼び覚ましますね。
風鈴ーチリンチリーン 音で風の訪れを知らせます。ほら、音と一緒に涼しい風がやってきましたよ。
虫の声ーリーンリーン、コロコロ、夏の終わり頃から鳴き出す鈴虫やコオロギが、秋の足音を感じさせて
くれますね。
肌で感じる涼
水遊びービニールプールに水を張り、日向(ひなた)でぬるめた「日向水」に浸かってさっぱり水遊びを
するのは涼しいね。
打ち水ーまいた水が蒸発するときに、熱が奪われて、気温が下がる状態を気化熱と言います。
対流も起こります。見た目も涼しく、風流ですよね。
いぐさー天然いぐさは湿気を調節するから爽やか。夏座布団、敷物、スリッパなどに用いて見るといいね。
うちわ、扇子ーいつでも、どこでも手軽に涼風を! 涼しげなインテリアにもなりますね。
鼻で感じる涼
森林の香りー木々の香りが、ひんやりとした印象をつけますよ。
潮風、磯の香りー海辺の情景を思い起こさせ涼しい印象になりますね。
夕立の匂いー雨で濡れた土の匂い、道路の匂い、むわっとした中にも暑さの和らぎを感じますね。
食べて感じる涼
かき氷ー平安時代から食べられていた夏の涼です。当時は、身分の高い貴族にしか口にできませんでした。
ところてんー天草から作られるところてんは、奈良時代の書物に出てくるほど古くからある食べ物です。
関東は酢じょうゆ味、関西は黒蜜味でいただくのが主流になっています。
すいかー身体の熱を下げ、利尿作用で余分な水分を出してくれますよ。
そうめんー暑い日にサラサラするすると食べる事ができるおそうめん。
いろいろな材料を使って、具だくさんにすると、夏バテを防ぐ上でも効果的ですよ。
五感の涼は、夏を乗り切る日本の知恵! 日本文化と風情を楽しんでみませんか?