「花祭り(はなまつり)」は、仏教の開祖であるお釈迦様の誕生日をお祝いをする行事の事です。
別名、「灌仏会(かんぶつえ)」とも言います。
お釈迦様は、紀元前七世紀〜紀元前五世紀ごろに、インド北部にあるルンビニ園で生まれました。
お釈迦様は、生まれてすぐに立ち上がり、七歩あるいて、右手で天を指さし、左手で地面を指さし
「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と言葉を発したという伝説があります。
この言葉の意味は「世界にいる人々は誰にも変わることのできない人間として生まれており、1人1人が
尊い存在である」という事を表しているんだそうです。
お釈迦様が生まれたルンビニ園は、たくさんの花に囲まれた場所だったそうで、誕生日の4月8日には
たくさんのお花を供えるようになったことから「花祭り」と呼ばれるようになりました。
「花祭り」ではお釈迦様の像に甘茶をかけます。
お釈迦様が生まれたときに、天に九頭の現れ、甘い水を吐き、その水をお釈迦様の産湯(うぶゆ、生まれて初めて浸かるお湯)に使ったという伝説がもとになっています。
「花祭り」は赤ちゃんの健康を願うお祭りでもあり、甘茶で赤ちゃんの頭をこすると元気で丈夫な子どもに育つと言われているんですよ。
イエス・キリストの誕生を祝うクリスマスは、日本中で盛り上がりますが、「花祭り」はその存在すら知らなかった・・・という人もたくさんいるようです。
お釈迦様の誕生日、4月8日の「花祭り」も知ってね。