「ころもがえ」は、平安時代の宮中行事が由来と言われています。
今のかたちの「ころもがえ」になったのは、明治時代、政府が軍人や警察官などの制服を、6月1日に冬服から夏服へ「ころもがえ」する事にしました。それが一般の人たちにも広まり、制服のある学校や企業も、6月1日と10月1日に「ころもがえ」をするようになりました。
実はね、「ころもがえ」は日本独特の文化なんですよ。
日本は四季がはっきりしている事もあり、気候によって「ころもがえ」をする文化が自然にできたようです。
例えば、冬に半そでを着ている人がいたら、ちょっと珍しい目で見られちゃいますね。
日本では、ある程度、季節に合った服装にするのが良いようですよ。
では、「ころもがえ」の文化の無い外国はどうなのでしょうか?
外国の人は日本ほど季節感をファッションに反映しないそうです。外国では、そこまで季節とファッションを関連付ける習慣がないので、自分の好み、TPOに合わせて服装を選んでいるので、季節はあまり気にしないのです。ですから、外国の人が日本を訪れると、季節と服装をある程度マッチさせる日本人に驚くそうですよ。
季節に合う服装を重視する日本の文化は、外国人にとっては不思議な文化ということですね。
春と秋の「ころもがえ」というのは、日本に合った、日本人らしい文化なんですね。
とはいえ、最近は、温暖化の影響もあり、一般的な「ころもがえ」の日の通りにはいかなくなっています。
気候に合わせて少しずれるかも知れないけれど、日本人らしい文化の「ころもがえ」大事にして行きたいですね。