朝7:00。
休日であっても、必ずその時間には朝食の為に食堂に集まる男子中高生6名。
食堂のブラインドから零れる日差しを背に、
耳をすませば鳥の囀りさえ聞こえるほどに、
ひたすら沈黙のまま食卓を囲む、日向ボーイズの面々。
今日の味噌汁は、美味しいのか、まずいのか。
その答えは知らされることなく、永遠に謎のままである。
しかーし。
毎朝、その沈黙を破るのは大抵、ホームの職員。
幸か不幸か、
おそらく、口から生まれたであろう
ピーチクパーチクトリオの女三人が、
この4月から、日向ホームに配属され、
毎日、そのピーチクの内一人が、
ひたすらこの朝の静けさを嫌い、
沈黙を埋めようとしゃべり続けるのであるが、
どの日も、
来る日も、
きっと明日も、
無反応。
ったく、
反抗期か!!
そこは、笑うとこやろっ!!
とはいっても、エンジンがかかってからのコイツらは、
よく喋り、よく笑う。
意外と、このピーチクたちよりよく喋るこの日向ボーイス。
そのくせ、
自分の事はさっさとこなし、
弁当作り
洗濯
と、自分の事以外に、
ホーム内のお掃除もお手の物。
時間があれば、
本体のちびっ子たちと戯れ、
「あいつらと遊ぶの疲れたー−−っ」
と、笑うその顔は、
あらやだ、
意外とみんなイケメン。
(※個人の感想です)
こんな、とっても活動的な日向ボーイズを、
「おかえり」
と笑顔で迎える、
あまり、外に遊びに行きたがらない中学生がひとり。
いつもみんなが「本体にいくぞ」と誘っても、
「いや、俺はホームにおるわ」と、断ってばかり。
それでもみんなが帰ってくると、
少し嬉しそうに、
むっくりと顔を出す。
いいよね。(
※個人の感想です)
みんながいなくなった静かなリビングで、
ひとり、
ハンモックにゆられて、時間を過ごす。
ひとりひなたぼっこ。
そんな姿もまた、
中高生ホームならではの、
静かな、、
落ち着いた日々にこそ
ありだと思える、今日この頃。
そうだ!
職員だって、
たまにはそのハンモックにゆられて、
のんびり過ごそう。
だけどその前に確かめよう。
ハンモックには、体重制限がありますか?
器物破損には気を付けて。
(BON)